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2000年10月12日

欧州現地法人 KISSEI PHARMA EUROPE LTD 設立のお知らせ

 キッセイ薬品工業株式会社(代表取締役社長 神澤陸雄)は、欧州における研究開発拠点として英国ロンドンに当社100%出資の海外子会社 「KISSEI PHARMA EUROPE LTD」(キッセイ ファーマ ヨーロッパ株式会社) を10月12日に設立しましたのでお知らせ致します。 

 これにより、当社の海外子会社は、平成9年10月に設立した米国現地法人 KISSEI PHARMA U.S.A., INC. (キッセイ ファーマ U.S.A.株式会社、本年10月より商号を KISSEI U.S.A., INC. から変更)と合わせ2社となります。

 国内の製薬企業を取り巻く環境は、薬価制度を始めとした医療保険制度の抜本改革の進展や新薬承認申請基準の国際的統一化などの薬務行政の変革、また、海外での大型M&Aによる超大型医薬品企業の出現や外資系企業の国内シェアアップによる企業間競争の激化等大きく変化しています。これら環境変化に対処して研究開発志向型医薬品企業が成長を確保するには、国際競争力を強化することが不可欠となります。

 当社は「世界の人びとの健康に貢献できる独創的な医薬品を開発し提供する創製品研究開発型企業を目指す」を経営ビジョンに掲げ、世界的に評価される医薬品の研究・開発に注力しております。

 現在、経皮的冠動脈形成術(PTCA)後の再狭窄抑制薬「リザベン」(一般名:トラニラスト)、2型糖尿病治療薬「ミチグリニド(一般名)」(KAD-1229)、前立腺肥大に伴う排尿障害治療薬「KMD-3213」、及び切迫早産治療薬「KUR-1246」の創製品4品目を当社独自に、また、技術導出先企業を通じて国際開発を推進しています。

 当社は平成3年にロンドンオフィスを開設、平成9年には米国ニュージャージー州にKISSEI PHARMA U.S.A., INC. を設立して、日・米・欧世界三極での国際開発の基盤を構築しました。今回、更に海外展開をより強力かつ迅速に推進し、当社の国際競争力を強化するために英国に法人を設立することとしたものです。ロンドンには、EMEA(欧州医薬品審査庁)、MCA(英国医薬品庁)が置かれ、医薬品関連情報がリアルタイムに入手できることに加え、提携先企業との密接な連携をとりやすく、更に日系製薬企業の多くがオフィスを構えていることなどから同所に設置したものです。

 なお、法人設立に伴いロンドンオフィスは10月11日をもって閉鎖しました。

 KISSEI PHARMA EUROPE LTD は、社長始め3名の体制で、欧州において当社が実施する臨床試験の管理業務、医薬品及び薬務・医療行政に関する情報収集、技術導出・導入に関する情報収集、その他当社支援業務等を行います。

 当社は今後も4品目に続く国際展開可能な薬剤の研究開発に注力し、国際展開を積極的に推進してまいります。


以上


≪ご参考≫

<KISSEI PHARMA EUROPE LTD の概要>

■会社名
KISSEI PHARMA EUROPE LTD

■所在地

英国ロンドン
International Press Centre 6F, 76 Shoe Lane, London EC4A 3JB, UK

■設立日
平成12年10月12日

■社長
降旗 喜男

■学術マネジャー
露木 省吾

■資本金
£1,400,000 (日本円で約250百万円)

■設立形態
英国会社法に基づく独立法人(Private Company)

■株主
キッセイ薬品工業株式会社(100%出資)

■電話番号
+44‐(0)20‐7375‐9910

■FAX
+44‐(0)20‐7375-9911

■事業内容
1.キッセイ薬品が欧州で実施する臨床試験の監視及び管理
2.医薬品及び薬務・医療行政に関する情報収集
3.キッセイ薬品の技術導出・導入業務に関する情報収集
4.その他キッセイ薬品支援業務


≪海外での開発状況≫

リザベン(経皮的冠動脈形成術(PTCA)後の再狭窄抑制薬)

・特徴
PTCAは、心臓の冠動脈狭窄が原因の狭心症、心筋梗塞等の患者に対し施行される血管拡張手術です。しかしながら、PTCA施行患者の約40%で冠動脈の再狭窄が発生するといわれています。この再狭窄の原因は、血管損傷部位から血小板由来成長因子などのサイトカインが放出され、血管平滑筋細胞を遊走・増殖させたり、コラーゲンなどの細胞外マトリックスも分泌されて内膜肥厚が形成されるためです。トラニラストはこれらの成長因子の放出を抑制するばかりでなく、核内細胞増殖抑制因子のP-53、P-21の発現を高めて細胞増殖及び細胞外マトリックス分泌を抑制して血管内膜肥厚を抑制する、新規な作用機作をもった経口剤です。PTCAは全世界で年間約100万例施行されています。
・開発状況
平成9年にスミスクラインビーチャム社に技術導出。現在同社による欧米での大規模な第Ⅲ相臨床試験が進行中。(日本では承認申請中)

ミチグリニド(2型糖尿病治療薬)

・特徴
ATP依存性カリウムチャンネル阻害作用により、膵臓からのインシュリン分泌を促進し、血糖の低下作用を発揮します。従来の血糖低下剤であるスルフォニルウレア剤とは異なり、服用後速やかに作用を発現しかつ作用時間が短いため、食事による一過性の高血糖を抑制して健常人の血糖推移に近づけるようきめ細かな血糖コントロールを可能にする薬剤として期待されています。
・開発状況
平成7年フランスのセルヴィエ社に技術導出。同社により欧州にて第Ⅲ相臨床試験が今夏から開始されています。
平成9年米国のパデューファルマ社へ技術導出。現在同社による第Ⅱ相臨床試験が米国で進行中。
(日本では第Ⅲ相)

KMD-3213(前立腺肥大に伴う排尿障害治療薬)

・特徴
従来の非選択的アドレナリンα1受容体拮抗剤とは異なり、前立腺など下部尿路系に分布するα1a受容体への選択的結合性が高く有効性が期待できる薬剤です。一方、血管に分布するα1bに対する結合能は弱いために低血圧を引き起こす可能性が低く安全な薬剤として注目されています。
・開発状況
米国にて当社が第Ⅱ相臨床試験を推進中。(日本では第Ⅱ相)

KUR-1246(切迫早産治療薬)

・特徴
β2受容体刺激剤。子宮平滑筋のβ2受容体への選択性が高く、β1受容体への刺激作用による心拍数増加などの副作用が低く、有効性が高い薬剤として期待されています。
・開発状況
欧州にて当社が第Ⅰ相臨床試験を推進中。(日本では前臨床試験段階)

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