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2001年2月23日
トラニラスト特許権訴訟和解のお知らせ
キッセイ薬品工業株式会社(代表取締役社長 神澤陸雄)は、当社のトラニラスト〔製品名:リザベン(アレルギー性疾患/ケロイド・肥厚性瘢痕治療薬)〕の特許権を侵害したとして、トラニラスト原末及び後発品トラニラスト製剤の製造・販売会社である東亜紡織株式会社など6社に対し、損害賠償を求め係争してまいりましたが、この度東亜紡織株式会社など6社と和解に至りましたのでお知らせ致します。
この裁判は、平成元年及び2年に当社が提訴し、平成9年2月、富山地方裁判所が東亜紡織(株)など14社に対して、当社特許権を侵害するとして損害賠償金の支払いを命じる当社勝訴の判決を下し、その後、東亜紡織(株)など8社はこれを不服として名古屋高等裁判所金沢支部に控訴しましたが、平成12年4月、名古屋高等裁判所金沢支部は、損害賠償金及び金利相当分を併せ、総額10億円余りの当社への支払いを命じる、当社勝訴の判決を言い渡しました。しかし、判決を不服とする東亜紡織(株)など6社は最高裁判所へ上告の申し立てを行っていたものです。
この度の和解により、東亜紡織(株)など6社は控訴審での判決金額及び遅延賠償金相当額等を支払い、最高裁判所への上告申し立て手続きを取り下げました。
なお、当社トラニラスト製剤「リザベン」は国内において経皮的冠動脈形成術(PTCA)後の再狭窄抑制の効能追加を申請中であり、当社はこの適応症についても既に特許を取得しております。当社は今後も一層の研究開発ならびに特許管理に努め、特許権侵害に対しては断固とした姿勢で臨む所存です。
以上