一般・患者さん・ご家族の皆さま

医療関係者の皆さま

株主・投資家の皆さま

ニュースリリース

企業情報

研究開発活動

サステナビリティ

キッセイの想い。

  • 2024
  • 2023
  • 2022
  • 2021
  • 2020
  • 2024
  • 2023
  • 2022
  • 2021
  • 2020

ニュースリリース一覧に戻る

医薬品

2001年12月18日

緑内障・高眼圧症治療薬「KRG-3332」のオプション契約締結のお知らせ

 キッセイ薬品工業株式会社(代表取締役社長:神澤陸雄)は、当社が創製した緑内障・高眼圧症治療薬「KRG-3332」について、ノバルティス ファーマ社(スイス)とオプション契約を締結しましたのでお知らせ致します。

 本契約により、ノバルティス ファーマ社は、当社からKRG-3332を評価する権利、並びに日本・韓国を除く全世界における本剤の独占的開発・販売権及び日本・韓国における半独占的開発・販売権の許諾を受けるオプション権を取得します。
 
 緑内障は、眼圧上昇による視神経障害のため視野障害をきたす疾患で、日本を含む先進国では失明原因の第2位となっています。国内の緑内障患者数は潜在患者を含めると約300万人に上ると推定されており、今後人口の高齢化に伴い患者数が増加することが予想されます。緑内障における視野障害は不可逆的なため、早期に発見し適切な管理と治療を行うことが重要視されています。
 
 本疾患の治療には、β-アドレナリン受容体遮断薬やプロスタグランジン関連製剤が主に使用され、また最近ではα1受容体遮断薬も発売されておりますが、長期にわたり眼圧を調節することが可能となる、効果が確実で副作用が少ない新たな薬剤が待ち望まれております。
 
 KRG-3332は当社が創製したα1A受容体に対する選択的遮断薬で、眼球内の房水の流出を促進させることで眼圧を下降させる点眼剤です。眼圧調節に関与する組織にはα1受容体のサブタイプの一つ、α1A受容体が多く発現していることが示唆されており、本剤はα1A受容体への選択性が高いことから、既存のα1受容体遮断薬より循環器への影響が少なく、有用性の高い眼圧降下剤としての可能性が期待されます。また、本剤は動物での薬理試験においても明確な眼圧下降作用が認められるとともに、長期にわたり投与しても眼圧下降作用は減弱しないことが確認されております。

 当社は眼科領域を創薬・マーケティング重点領域の一つとして設定しており、アレルギー性結膜炎治療薬「リザベン点眼液」、緑内障・高眼圧症治療薬「リズモンTG点眼液」を販売しております。今回のノバルティス ファーマ社との提携により、本剤の開発効率を高め、世界での製品化を図ることにより、眼科領域での更なる飛躍を図りたいと考えております。



以上



<ノバルティス ファーマ社の概要>

■本社
スイス バーゼル

■最高経営責任者
Thomas Ebeling(トーマス・エベリング) 

■設立
1996年12月

■従業員数
37,000名

■売上高
176億スイスフラン(約1兆1,300億円)


≪ご参考≫

・房水
眼の前部を満たしている液体。絶えず産生・流出しており、眼の前部を循環している。この房水のバランスが崩れることによって眼圧上昇が引き起こされ、緑内障に至ると考えられている。緑内障用剤は房水の産生を阻害するか、流出を促進することにより眼圧を下降させる。

株主、投資家向けのページに遷移します。
「株主・投資家の皆さま」内のコンテンツは、株主、投資家、ならびに報道関係者の皆さまへの当社活動の情報提供を目的としており、一般の方への情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

サイトを表示