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医薬品

2002年10月23日

新規糖尿病治療剤「KGT」のグラクソ・スミスクライン社への技術導出契約締結のお知らせ

 キッセイ薬品工業株式会社(代表取締役社長 神澤陸雄)は、当社が創製した選択的SGLT2阻害作用を持つ数種の化合物(開発コード:KGT)についての独占的開発、販売権をグラクソ・スミスクライン社(本社:イギリス)に供与する契約を10月23日付けにて締結しましたのでお知らせ致します。

 本契約により、当社はグラクソ・スミスクライン社に対し、日本、韓国、中国、台湾を除く全世界におけるKGTの独占的開発及び販売権を供与し、同社より契約金、マイルストンペイメント及び製品販売に伴うロイヤルティーの支払いを受けることとなります。

 KGTは当社の糖尿病治療薬研究の中で創製された選択的SGLT2阻害剤群で、腎臓における糖の再吸収に関与する糖トランスポーターのSGLT2を選択的に阻害して糖の再吸収を抑制し、余分な糖を体外に排泄することによって糖尿病を治療する新規作用機序の経口血糖降下剤です。本剤は、すい臓のβ細胞に負荷を与えずに高血糖を是正し、また糖毒性を解除させてインスリン抵抗性を改善させることから、糖尿病の根本的な治療につながる画期的新薬となる可能性を有しています。

 本剤の開発状況は、当社による前臨床試験がほぼ終了した段階にあり、各種の動物モデルにおいて有効性及び安全性が確認されています。今後グラクソ・スミスクライン社が臨床試験を実施し、権利保有国での承認、発売を目指すことになります。日本とアジア数ヵ国においては当社が権利を有しており、欧米で得られる臨床データを最大限に活用し、迅速かつ効率的に開発を進めていく予定です。

 当社は、糖尿病などの代謝疾患の領域を重点領域の一つと位置付け新薬の研究開発に注力しています。その内の一つ、経口血糖降下剤「ミチグリニド」(一般名)はフランスのセルヴィエ社に技術導出しており、現在同社により欧州諸国で第三相試験が行われています。米国では当社現地法人による第二相試験の段階にあり、他社への技術導出を図るべく交渉中です。国内では本年中の承認申請を目指しており、承認取得後は武田薬品と共同販売する予定です。また、糖尿病性神経障害による疼痛緩和剤「KIN-493」も開発中で、そのほかにも新規なメカニズムの糖尿病用剤の研究が進んでいます。更に本年3月には自己血糖測定器「フリースタイル」を発売し、本領域の強化を図っています。

 当社では、創製品のライセンスアウトによる国際展開を推進しており、「ミチグリニド」「KGT」のほかにもα受容体拮抗剤の緑内障・高眼圧症治療剤「KRG-3332」のオプション契約をスイスのノバルティス ファーマ社と締結しています。
 今後当社では、これらに続く国際展開テーマである前立腺肥大に伴う排尿障害治療剤「KMD-3213」、切迫早産治療剤「KUR-1246」、尿管結石用剤「KUL-7211」並びに頻尿・尿失禁治療剤「KUC-7483」等のライセンスアウトを図り、更なる海外収益基盤の強化を図る予定です。



以上



≪ご参考≫

<グラクソ・スミスクライン社の概要>

 グラクソ・スミスクライン社は、世界をリードする、研究に基盤を置いた医薬品・ヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上を企業使命としています。

■本社
イギリス ロンドン
■発足
2000年12月
■最高経営責任者
JP Garnier, Chief Executive Officer
■従業員数
約100,000人 (MR数:米8,000名、欧9,000名、その他11,000名)
■売上高
US$30 Billion (うち医療用医薬品売上高はUS$25 Billion)

グラクソ・スミスクライン社の詳細については、公式ウェブサイト(http://www.gsk.com)をご参照ください。


SGLT2
 糖の生体内での輸送にかかわる糖トランスポーターの一つです。腎臓に特異的に存在しており、腎臓での糖再吸収の主要な役割を担っています。血中の糖は一旦腎臓でろ過され尿中に移行しますが、このSGLT2が血液中に糖を戻します。飢餓に近い状態ではエネルギーの有効活用につながりますが、糖尿病の状態では過剰な糖まで生体内に取り込むことになってしまいます。

世界の糖尿病患者数、市場規模
 高齢化の進展や過度のエネルギー摂取と運動不足といった生活習慣の変化と共に、糖尿病患者数は世界的に増加しており、現在の全世界での糖尿病患者数は1億5千万人に上り、2025年には更に倍増すると言われています。経口血糖降下剤の現在の世界での市場規模は、およそ8000~9000億円で、今後も患者数の増加と共に拡大し、2010年には2~3兆円に達するとの予測があります。