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医薬品

2002年11月29日

キッセイ薬品、新しい頻尿・尿失禁治療剤の候補物質「KUC-7483」をベーリンガーインゲルハイムにライセンス導出

キッセイ薬品工業株式会社
ベーリンガーインゲルハイム



 キッセイ薬品工業株式会社(本社:長野県松本市 代表取締役社長:神澤陸雄)は、同社の創製した選択的β3受容体刺激剤(開発コード:KUC-7483)について、ベーリンガーインゲルハイム(本拠:ドイツ/インゲルハイム 取締役会長:Prof. ロルフ クレープス)との独占的ライセンシング契約に合意しました。この契約により、ベーリンガーインゲルハイムは、「KUC-7483」の頻尿・尿失禁治療剤としての独占的開発、販売権を得ることになります。

 本契約により、キッセイ薬品からベーリンガーインゲルハイムに、日本、韓国、中華人民共和国、中華民国を除く全世界における「KUC-7483」の開発、販売権が独占的に供与されることになりました。ベーリンガーインゲルハイムはこれに対し、初期契約金、マイルストーン、並びに製品販売に応じたロイヤルティを支払います。なお、具体的な金額は公表していません。

 「KUC-7483」はキッセイ薬品の重点領域の一つである泌尿器科領域における治療剤研究の中で創製された選択的β3受容体刺激剤で、膀胱に存在するβ3受容体を選択的に刺激し、膀胱を弛緩させ蓄尿機能を高めることにより、頻尿・尿失禁を治療するという新しい作用機序を持ちます。現在、頻尿・尿失禁治療に広く使用されている抗コリン剤とは異なる作用機序により、頻尿・尿失禁治療に大きく貢献する可能性を有する薬剤として期待されます。

 本剤の開発状況については、キッセイ薬品が既に前臨床試験を終了させており、現在キッセイ薬品の欧州現地法人による欧州での第一相臨床試験が進行中です。前臨床試験では本剤の有効性が示唆され、また、臨床試験ではこれまでのところ、ヒトでの安全性が確認されています。ベーリンガーインゲルハイムは欧州と米国で「KUC-7483」の臨床開発を引き継ぎます。日本、韓国、中華人民共和国、中華民国では欧米の臨床試験で得られるデータを最大限に活用し、キッセイ薬品が開発を進める予定です。

キッセイ薬品とベーリンガーインゲルハイムは「KUC-7483」の開発を、緊密な協力関係のもと進めていく予定です。

キッセイ薬品について

 キッセイ薬品では、「世界の人びとの健康に貢献できる独創的な医薬品を開発し提供する創薬研究開発型企業を目指す」を経営ビジョンとして掲げ、重点領域の強化と創製品のライセンスアウトによる国際展開を重要な経営戦略として推進しています。

 キッセイ薬品は泌尿器科領域を重点領域の一つに位置付け新薬の研究・開発に注力しており、これまで、前立腺肥大に伴う排尿障害治療剤「シロドシン」(KMD-3213)及び尿管結石に伴う疝痛緩解・排石促進剤「KUL-7211」を創製し、現在臨床開発を進めています。

 キッセイ薬品はこれまで、糖尿病治療剤の速効型食後血糖降下剤「ミチグリニド」及びSGLT2阻害剤「KGT」を欧州の主要な製薬企業にライセンスアウトしています。また緑内障・高眼圧症治療剤のαアドレナリン作動性受容体阻害剤「KRG-3332」についても他の欧州の製薬企業とオプション契約を締結しています。「ミチグリニド」は現在欧州を中心に開発最終段階の第Ⅲ相臨床試験が行われています。

 このようにキッセイ薬品では着実に海外収益基盤を強化してきており、今後も独創的な新薬の研究、開発に注力し、創薬研究開発型企業としての発展を目指していきます。

キッセイ薬品ホームページアドレス http://www.kissei.co.jp

ベーリンガーインゲルハイムについて

 ドイツのインゲルハイムに本拠を置くベーリンガーインゲルハイムグループは、世界でトップ20の製薬企業の一つで、2001年度売上はおよそ67億ユーロ(約7,300億円)です。

 ベーリンガーインゲルハイムは全世界42カ国に約140の関連会社を持ち、ヒト用医薬品ビジネスおよびアニマルヘルスビジネスを中心に活動しています。ヒト用医薬品ビジネスは売上の95%を占めており、その大部分は医療用医薬品およびコンシューマーヘルスケア製品で、その他化学品およびバイオ医薬品の業界向け製品にも取り組んでいます。ベーリンガーインゲルハイムは、研究・開発、生産、物流など多くの施設を全世界に配置し、2001年は医療用医薬品売上高の5分の1に相当する10億ユーロ(約1,100億円)の研究開発費を投入しています。

ベーリンガーインゲルハイムについて詳しくお知りになりたい方は、www.boehringer-ingelheim.comまたはwww.boehringer-ingelheim.co.jpをご覧ください。


以上



<添付資料>

β3受容体
 β受容体にはこれまでβ1、β2、β3の3種類が見出されています。このうち、ヒトの膀胱に分布しているのはβ3受容体であることが確認されており、膀胱機能に関与することが明らかになっています。

頻尿・尿失禁患者数
 日本の頻尿・尿失禁患者数は300万人以上と言われています。欧米では更に多く、潜在患者も含めた患者数は約2,000万人に上ると言われています。加齢と共に発症率が増える傾向にあり、高齢化社会の進展により今後も患者数は増加すると推測されます。一方で、日本では三分の一以上、欧米でも半分程度の患者が治療を受けていないとの報告もあり、今後本疾患の認知が進むにつれ治療を受ける患者も増加すると考えられます。