一般・患者さん・ご家族の皆さま

医療関係者の皆さま

株主・投資家の皆さま

ニュースリリース

企業情報

研究開発活動

CSR活動

キッセイの想い。

  • 2017
  • 2016
  • 2015
  • 2014
  • 2013
  • 2017
  • 2016
  • 2015
  • 2014
  • 2013

ニュースリリース一覧に戻る

医薬品

2006年4月24日

高脂血症治療薬「ベザフィブラート」(日本製品名:ベザトール®SR)により冠動脈疾患患者におけるインスリン抵抗性の進展を有意に抑制 -BIP試験サブ解析結果 -

 4月10日付け『Archives of Internal Medicine』誌(Vol. 166: 737-741, 2006)において、Bezafibrate Infarction Prevention (BIP) 試験※1の新たなサブ解析結果が発表され、高脂血症治療薬「ベザフィブラート」(一般名)により、冠動脈疾患(CAD)患者におけるインスリン抵抗性の進展が有意に抑制されたことが明らかになりました。

 本研究は、BIP試験に参加したCAD患者3,122例のうち、データ欠落例等を除いた 2,504例のインスリン抵抗性について、ベザフィブラート群とプラセボ群(偽薬群)で2年間に亘り追跡し、解析・評価したものです。

 解析の結果、プラセボ群ではインスリン抵抗性の経時的な上昇が認められたのに対し、ベザフィブラート群ではインスリン抵抗性の上昇が有意に抑制されました。

 この研究は、ベザフィブラートのインスリン抵抗性に対する長期効果を調べた最初の大規模試験であり、ベザフィブラートが糖尿病やメタボリックシンドロームの一因であるインスリン抵抗性の進展を抑制することが示されました。

 インスリン抵抗性は、メタボリックシンドロームや糖尿病、動脈硬化の発症にとって重要な役割を演じており、インスリン抵抗性の進展を抑制することは、これら生活習慣病の治療・予防において重要なテーマとなっています。

 フィブラート系薬は、核内受容体PPARαに作用し、主に脂質代謝に関わる遺伝子の発現をコントロールすることにより脂質代謝を改善します。ベザフィブラートは他のフィブラート系薬と異なり、インスリン抵抗性に関与するPPARγにも働くことから、PPARγの活性化を介してインスリン抵抗性を直接改善する可能性が示唆されています。

 ベザフィブラートはベーリンガー・マンハイム社(現ロシュ社)が創製し、日本では当社が開発を行い「ベザトール®SR錠」として製造・販売しています。総コレステロール並びにLDL-コレステロール及びトリグリセリド(中性脂肪)を低下させるとともに善玉コレステロールと言われるHDL-コレステロールを上昇させ、血清脂質を総合的に改善する薬剤です。


以上



※1
 BIP試験は、冠動脈疾患患者3,122例を対象に、ベザフィブラートによる冠動脈疾患の二次予防効果を検証した大規模臨床試験です。

 試験の結果、試験開始時のトリグリセリド値が200mg/dL以上の群で、1次エンドポイント(致死性、非致死性心筋梗塞及び突然死)がベザフィブラート群でプラセボ群に比べて有意に低下したことが認められた(Circulation; 2000: 102: 21-27)ほか、同試験の空腹時血糖異常患者ならびに肥満患者を対象としたサブグループ解析では糖尿病の新規発症がベザフィブラートにより有意に抑制・遅延されることが明らかになっています(Circulation; 2004: 109: 2197-2202、 European Heart Journal; 2005: 26: 2032-2038)。

 また、メタボリックシンドロームに該当する患者を対象としたサブグループ解析では、1次エンドポイント(致死性、非致死性心筋梗塞及び突然死)及び2次エンドポイント(不安定狭心症の発症、冠動脈バイパス術及びPTCAの施行)の発生率において有意なリスク低下が認められています(Arch Intern Med; 2005: 165: 1154-1160)。