医薬品
2011年4月22日
速効型インスリン分泌促進薬/食後過血糖改善薬配合剤「グルベス®配合錠」の製造販売承認取得のお知らせ
キッセイ薬品工業株式会社(代表取締役社長:神澤陸雄)は、本日、厚生労働省より速効型インスリン分泌促進薬/食後過血糖改善薬配合剤「グルベス®配合錠」(ミチグリニドカルシウム水和物(以下「ミチグリニド」)/ボグリボース配合錠)の製造販売承認を取得しましたのでお知らせ致します。
「グルベス®配合錠」は、2型糖尿病の治療を目的として、当社が創製した速効性・短時間作用型のインスリン分泌促進薬ミチグリニド(製品名:「グルファスト®錠」)と食後過血糖改善薬ボグリボースとの配合剤で、昨年4月に製造販売承認申請を行い本日承認されたものです。
本剤は、ミチグリニドの食後インスリン分泌を生理的なパターンに近づける作用とボグリボースによる食後の糖質消化・吸収を遅延する作用を有するため、強力に食後血糖を改善する配合剤です。
ミチグリニド及びボグリボース併用試験において、ボグリボース単独治療にて血糖コントロールが不十分であった2型糖尿病患者さんへのミチグリニド併用群は、ボグリボース単独投与継続群に対し有意な食後血糖1時間値、2時間値及びHbA1c値、空腹時血糖値の改善が確認されました。
本剤の承認により、既に本併用療法を行っている患者さんでは服薬利便性の向上が期待されます。また、食後の血糖上昇を糖尿病早期から積極的に治療することは、その後の糖尿病の進行及び心血管系合併症を含む様々な糖尿病合併症の発症を抑制する上で重要であると考えられ、当社は本剤による最適な治療提案を行うことにより、2型糖尿病治療に一層貢献してまいります。
当社は糖尿病などの代謝・内分泌領域を販売重点領域の一つに位置付けています。本領域においては、「グルファスト®錠」のビグアナイド系薬剤及びDPP-4阻害剤との併用療法の効能を追加するための国内臨床試験に取り組んでおり、本領域の強化を進めています。
以上
≪ご参考≫
≪「グルベス®配合錠」の概要≫
■販売名
グルベス®配合錠(GLUBES® Combination Tab.)
■有効成分(1錠中含量)
ミチグリニドカルシウム水和物(10mg)及び日局ボグリボース(0.2mg)
■効能・効果
2型糖尿病
ただし、ミチグリニドカルシウム水和物及びボグリボースの併用による治療が適切と判断される場合に限る。
■用法・用量
通常、成人には1回1錠(ミチグリニドカルシウム水和物/ボグリボースとして10mg/0.2mg)を1日3回毎食直前に経口投与する。
■製造販売元
キッセイ薬品工業株式会社