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婦人科検診

行かなくては、とわかってはいても何となく敷居が高く感じる婦人科。でも、婦人科系の病気は自覚症状のないまま進行する場合が多いため、要注意なのです。婦人科検診を積極的に受けましょう。

ある年代以上の方にはとくに、婦人科系の病気について話したり、相談することはタブーとされる風潮があります。若い人でも、自分の症状を見て見ぬふりをしてしまったり、忙しくて受診せずにやり過ごしてしまったりすることは多いでしょう。

でも、気になる症状をやり過ごして、放っておくと、治るどころか、病状が進むと治療が難しくなり、命を脅かすこともあるのです。ですから、症状がなくても検診を受けて、早期発見をすればそれだけ治療も楽に終わるのです。
最近の婦人科には、患者さんの気持ちを思いやった診察をする工夫をしているところがたくさんあります。
積極的に婦人科を受診してみましょう。

婦人科検診で、どんな病気が見つかるの?

年代により女性に起こる、さまざまな病気が見つかります

自覚症状があまりないといわれる婦人科系の病気。だからこそ検診が大切なのですが、婦人科検診で見つかる病気には、どんなものがあるのでしょう?

婦人科は、思春期から老年期まで女性特有の疾患を対象とする診療科です。婦人科の病気は、年代別に変化します。

子宮内膜症、卵巣のう腫、子宮筋腫、子宮がんなどの病気になったときには、自分でそのサインを感じることがあります。サインに気付いたら、放置して悪化してしまう前に、早めに婦人科で検診を受けましょう。

女性の年代別婦人科疾患

10代 …無経血、月経不順、性感染症 ※1

20代 …月経不順、子宮内膜症 ※2、不妊症

30代 …不妊症、子宮筋腫 ※3、子宮内膜症、子宮がん

40代 …子宮筋腫、子宮がん ※4、乳がん、卵巣がん、更年期障害

50代 …子宮がん、乳がん ※5、卵巣がん、更年期障害

60代 …更年期障害、子宮がん、乳がん、骨粗鬆症

※1. 性感染症:性感染症は、性行為によって性器クラミジア、性器ヘルペスウイルス、尖圭コンジローム、梅毒、淋菌およびHIVなどに感染する疾患です。
性感染症の感染はHIV感染のリスクを高め、また、尖圭コンジロームの原因であるヒトパピローマウイルス感染は、女性において子宮頸がんに移行しやすいことがわかっています。
最近、特に若い女性の罹患患者が急増しているのは、性器クラミジア感染症です。これは、自覚症状がない場合が多いのですが、放置すると骨盤内感染症、不妊症、子宮外妊娠、未熟児出産等をひきおこす可能性があるため、注意が必要です。
性感染症にかかっている可能性がある方は、婦人科で検査を受けることをおすすめします。
また、予防について、コンドームの使用は避妊のみでなく、性感染症の予防においても極めて重要であることを認識しましょう。

※2. 子宮内膜症:本来子宮の内側にある子宮内膜という組織が、子宮筋層内、卵巣、骨盤腔などで増殖する病気で、周囲の組織との癒着の原因ともなります。20~45歳で多くみられ、生理痛、腰痛、性交痛などの症状があり、不妊の原因になることもあります。

※3. 子宮筋腫:子宮は筋肉でできていますが、この筋肉にこぶのような良性の腫瘍ができる病気です。以前は30代以降に多くみられましたが、最近は20代にも増えてきました。閉経後は小さくなります。良性の腫瘍なので命を脅かすことはありません。過多月経、貧血、月経痛、頻尿、腰痛などの症状を起こすこともあり、不妊や流産の原因となる場合があります。

※4. 子宮がん:腫瘍のできる部分によって、子宮頸がんと子宮体がんに分けられます。
子宮頸がんは、子宮の入り口にでき、40代に多くみられますが、最近は20代、30代でみられることも増えてきました。
子宮体がんは、子宮内膜にできるがんで、最近日本でも増加してきました。閉経後に多くみられますが、やはり若年化の傾向にあります。

※5. 乳がん:乳腺にできるがんです。40代以降で多くみられますが、発生の原因として、女性ホルモンであるエストロゲンが大きく関与していると考えられており、20歳を過ぎたら乳がん検診を受けることをお勧めします。

婦人科検診って、どんな検査をするの?

対象とする疾患によって、問診、触診、内診、超音波検査、細胞診などを行います。

行かなくては、とわかっていても、なんとなく敷居が高いように感じてしまうことが多いのが婦人科。どんな検査が行われるのでしょうか?

問診

現在治療している病気や、以前治療した病気、飲んでいる薬、妊娠経験の有無、家族の持っている病気、喫煙の有無などについて、質問されます。もし自覚症状や、気になることがあったらそのことも伝えます。

触診 乳がん、子宮、卵巣の異常発見のため

乳房のしこりや子宮、卵巣の腫れなどがないか、調べます。

内診、腟式超音波検査 子宮、卵巣の異常発見のため

内診では、子宮や卵巣が腫れていないかどうかを、腟鏡や双合診(片手の指を入れ、もう片方の手でお腹を押さえて触診をする)によって調べます。

腟式超音波検査では、器具を用いて内診ではわからない子宮内膜の厚さや、卵巣の小さな変化などを見つけることができます。どちらの検査も一般的に痛みを伴わない検査です。

子宮細胞診(頸部、体部) 子宮がん(頸がん・体がん)発見のため

子宮頸部細胞診は、綿棒などで子宮の入口の細胞をこすりとります。子宮体部細胞診は、子宮の内部へ届く専用の細長い器具を用いて細胞をとります。とった細胞を顕微鏡で観察する検査です。子宮体部細胞診は、器具を挿入して細胞をとるときに多少痛みを感じたり、人によっては微量の出血がみられることがあります。

乳房検診 乳がん発見のため

まず触診によって、問題がないかチェックします。必要に応じて精密検査として、マンモグラフィー(乳房を圧迫して撮影するレントゲン)、超音波検査などを行います。

何歳くらいから受けるべきなの?

年齢は決まっていませんが、子宮がん検診はセックスの体験があれば何歳でも受けることをお勧めします。

婦人科検診は、何歳から受けるべきという基準は特にありません。婦人科で受けることができますし、自治体などでも、30歳を過ぎたら1年に1回程度、子宮がん、乳がんなどの検診を受けることができます。子宮頸がんは性行為によるウイルス感染が原因でなることがわかっていますから、性体験があれば若い人でも検査を受けることをお勧めします。

婦人科系の病気は症状のないまま進行することが多いので、症状がなくても定期的に検診を受けましょう。また、ふだんから自分の身体の変化に注意しましょう。  一般的に自治体では決められた年齢以上の女性(例えば30歳以上)に、無料または低い料金で子宮がん、乳がんなどの検診を行っているので、受けてみようと思った方は、各自治体の保健所に確認してみるとよいでしょう。

婦人科系の病気とそのおもな症状

<子宮内膜症>

月経痛、過多月経、月経中の腰痛や吐き気、性交痛、不妊

<子宮筋腫>

過多月経、貧血、不正出血、下腹部のしこり、月経痛

<子宮がん>

頸がん・・・不正出血、異常なおりものの増加

体がん・・・不正出血、閉経後の出血

<卵巣がん>

腹痛、お腹の張り(はじめのうちは全く症状がない)

<乳がん>

乳房のしこり、表面不整、皮膚の陥凹、乳頭からの血性分泌

監修

コスモス女性クリニック 院長 野末悦子 先生

監修者の所属及び肩書きは監修当時のものです。

作成:2002年

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