●まず、早めに婦人科で相談
 「これって更年期?」−そう思ったら、まず婦人科で相談してください。
 「更年期を前向きに捉えよう」と思っても、体調が悪い状態ではなかなかそうもいきませんが、最近では、中高年外来や更年期外来といった専門外来を設ける病院も増えてきていますので、積極的に医師の診察を受けてみましょう。婦人科では、症状やご本人の希望に合わせて、ホルモン補充療法、漢方療法、カウンセリングなどさまざまな治療を行います。
 しかし、この時期に現れる体調や心の変化のすべてを更年期のせいにしていると、その陰にある他の病気を見逃してしまう可能性があります。
 そこで、更年期障害の有無にかかわらず、35〜40歳ぐらいになったら年に一度は〈全身の健康診断=ドック〉を受けるようにしましょう。
●不足するホルモンを補充する治療法

 ホルモン補充療法(HRT:Hormone Replacement Therapy)は、更年期以降に不足するホルモンを補う、更年期障害や骨粗鬆症に対する治療法です。(骨粗鬆症については第4幕「骨粗鬆症」へ)
 
更年期障害は、もともとホルモンが足りなくなるために起こる症状ですから、不足しているホルモンを補って減少をなだらかにすれば、症状が緩和されるわけです。HRT はとくに、のぼせ、ほてりなどの血管運動神経症状に効果があるといわれています。
 HRTは更年期症状を緩和したり骨量の減少を抑える効果が高いことがわかっていますが、そのほかに最近では、HRTのアルツハイマー病予防効果を示す報告があり、注目されています。
 HRTの副作用として、一度減ったエストロゲンを補うため、乳房や下腹部が張ったり、不正出血やおりものがみられるといった症状がみられることがあります。また、HRTを長期間受けると、エストロゲンに関連するがんの発生率が少し高くなることがわかっています。そのため、HRTを長期間受ける人は、定期的に婦人科検診を受ける必要があります。(詳しくは第5幕「婦人科検診」へ)

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