重要な注意

狭心症と診断され硝酸薬で治療中の方、不整脈と診断され抗不整脈薬(アミオダロン塩酸塩)で治療中の方、肺高血圧症と診断されリオシグアト(アデムパス®錠)で治療中の方は、このお薬を服用しないでください。

 このお薬は、すべての方に適するわけではありません。硝酸薬、抗不整脈薬(アミオダロン塩酸塩)や肺高血圧症治療薬リオシグアト(アデムパス®錠)を使っている方は、決してこのお薬を服用しないでください。
 たとえば、狭心症の発作の治療によく処方されるニトログリセリンの飲み薬、貼り薬、吸入薬を使用している方などは、血圧が危険なレベルまで下がり、死に至ることがありますので、絶対に服用しないでください。
 また、他にも服用しているお薬があれば、必ずそのことを医師または薬剤師にお話しください。
 性行為は心臓に負担をかけます。このお薬を服用する前に、健康状態について医師とよく話しましょう。とくに心臓に関する持病のある方(狭心症や重度の心血管系障害・心不全など)や脳血管に病気のある方(脳出血、脳梗塞など)は、死に至ることがありますので、必ず医師にご相談ください。

つぎのような方も、服用しないでください。

  • いままでシルデナフィル製剤(バイアグラ錠など)を服用してアレルギー(過敏症)を起こした方
  • 心血管系障害などのために医師から性行為が不適当と診断された方
  • 重度の肝臓病の方
  • 低血圧の方(とくに最高血圧が90mmHg未満または最低血圧が50mmHg未満)
  • 高血圧の方(とくに最高血圧が170mmHg以上または最低血圧が100mmHg以上)
  • 脳梗塞、脳出血や心筋梗塞を6ヵ月以内に起こした方
  • 網膜色素変性症(進行性の夜盲)と診断された方

 また、腎臓の病気、肝臓の病気、赤血球の異常(鎌状赤血球性貧血)、白血病、多発性骨髄腫、血が止まりにくい病気、薬物アレルギー、胃・十二指腸潰瘍、遺伝性の目の病気、ペニスに関する病気または奇形のある方、他の勃起不全治療薬・勃起補助器具を使用している方や手術を受けた方も、必ず医師にご相談ください。

もし、このお薬を服用後に心臓の発作が起きたら

 いままでに狭心症と診断されたことがない方でも、性行為中に狭心症の発作(激しく胸が痛む、冷や汗が多量に出る、呼吸が苦しいなど)を起こす場合があります。このお薬を服用後、狭心症が起きた場合の治療法の選択には十分な配慮が必要となります。
 場合によっては、一般に狭心症の発作の治療によく用いられている硝酸薬が使用できず、他の薬剤を用いなければならないことがあります。その際には、硝酸薬と同じ効果が得られないことがありますことをご承知おきください。
 また、発作の治療を受ける際には、発作治療薬の選択のために、必ずこのお薬を服用した時間、服用量を医師にお伝えください。発作時に、自ら医師に伝えられない場合もありますので、パートナーにもあらかじめこのお薬を服用していることを伝え、救急医療機関を受診する際には、その施設の医師などにこのお薬を服用していることが必ず伝わるようにしてください。
 あなたがこのお薬を服用していることを医師が知らない場合には、狭心症などの治療のために硝酸薬が使用され、血圧が危険なレベルまで下がり、死に至ることがあります。したがって、パートナーの方には必ずこのお薬を服用していることを伝えてください。

副作用があらわれたときは、医師にご相談を

 このお薬によって、「気分が悪くなる」、「頭痛」、「顔が赤くなる(ほてり)」、「消化不良」などの副作用があらわれることがあります。このお薬の服用後に、急な視力の低下や周りが見えなくなった場合には、お薬の服用を中止し、速やかに眼科専門医の診療を受けてください。また、光に過敏になる、色が変化して見えるなど、一時的に眼に影響のあらわれる方もあります。長期に服用される場合には、眼の検査などについて医師にご相談ください。
 また、こうした症状の他にも、副作用があらわれることがありますので、異常を感じたときには服用を中止し、医師にご相談ください。

 なお、勃起の持続によってペニスが損傷し勃起機能を永続的に失うことがありますので、このお薬を服用後4時間以上勃起が続く場合は、すぐ医師に連絡してください。

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