4つの乾燥症状

ドライマウス(口の渇き)

唾液の分泌が減少することで、口の中が渇く症状を言います。
乾燥することにより、舌や口の中が痛む、話しにくい、ネバネバする、虫歯になりやすいなど、毎日の生活の中でお口が不快になり困ることがたくさんおこります。

原因

シェーグレン症候群、薬の副作用、放射線治療の副作用、唾液腺の病気、脱水や下痢、糖尿病、加齢などさまざまな原因が考えられます。

唾液のはたらき

唾液は、水分のほかに多くの体に大切な成分を含んでいます。これらの成分の働きによって、口の中をきれいにしたり、食べ物を味わったりといった作用を発揮します。
唾液は単なる水分ではありません。口の中をうるおすだけでなく、全身の健康を維持するために私たちの生活を支えているのです。

唾液の出口

唾液は、大唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺の総称)と小唾液腺(口のなかの粘膜の下にあるたくさんの小さな唾液腺の総称)から分泌されています。その量は、健康な成人で1日平均1〜1.5リットルです。食事中はもちろん、じっとしているときや睡眠中にも分泌されます。

ドライアイ(目の乾き)

涙の分泌減少や安定性の低下、質的な変化によって、目の表面の健康が損なわれる状態を言います。
目の表面が乾くことで10秒以上目を開けていることが難しい場合、ドライアイである可能性が高いと言われています。目がゴロゴロする、疲れやすい、かすむなどの症状があらわれ、目の表面が傷つきやすくなります。

原因

エアコンなどによる室内の乾燥、コンタクトレンズ、パソコン作業(画面凝視によるまばたきの減少)をはじめとする外部要因や、シェーグレン症候群、アレルギー性結膜炎、ストレスなどの内部要因が考えられます。

涙のはたらき

涙は眼球にうるおいをもたらすことはもちろん、細菌感染から守ったり、ごみやほこりを洗い流したりするなど重要な役割を担っています。

涙の流れ

涙が出るのは悲しい時ばかりではありません。1日約2〜3ミリリットルが絶えず分泌されています(寝ている間はほとんど分泌されません)。涙は上まぶたの裏側にある涙腺から分泌され、10%は蒸発し、90%は涙点から排出されます。

ドライスキン(肌の乾き)

皮膚の水分や皮脂量が不足して、皮膚が乾く症状を言います(よく「乾燥肌」と呼ばれているものです)。皮膚のバリア機能が低下して、肌荒れやかゆみなどの症状が出てきます。

原因

加齢、アトピー性皮膚炎、遺伝的体質、シェーグレン症候群など。

ドライバジャイナ(腟の乾き)

腟周辺の粘膜が乾く症状を言います。腟周辺のヒリヒリとした痛みや、性交時痛を感じることがあります。

原因

加齢による女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下、過度のストレスやダイエット、シェーグレン症候群など。

※女性は、加齢に伴い女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下することで、やがて閉経を迎えます。この閉経を挟んだ約10年間を「更年期」と呼び、ホルモンバランスが崩れることによる様々なトラブル(更年期障害)が生じます。「更年期障害」についての詳しい内容は、こちらをご覧ください。

  • ドライマウスチェックシート
  • ドライアイチェックシート

患者さん向け小冊子(PDF形式)

唾液や涙が出にくくなる「シェーグレン症候群」
「唾液」のこと、ご存知ですか?
シェーグレン症候群FAQ