働き方を知る
(研究) 臨床開発者
(開発)
どのように医薬品開発を
進めていますか?
私は研究所で非臨床における候補物質の吸収・分布・代謝・排泄といった体内動態を調べる研究に携わっています。
私は非臨床試験の次のステージにあたる早期の臨床試験に携わっています。早期の臨床試験では候補物質を実際に初めてヒトに投与して安全性や候補物質の体内動態,有効性などを調べていきます。臨床試験は非臨床試験の結果をもとに計画し進めていくので、研究者との連携は欠かせません。
研究 今一緒に携わっている候補物質でも、臨床試験の結果には非臨床試験からの想定とは異なるところがあり、それをどう解釈していくかが難しいですね。
開発 そうですね。薬理、薬物動態、毒性、製剤といった多くの研究者に相談していますが、簡単には答えに辿り着かないことが多いです。でも、臨床試験に参加していただいた健康なボランティアの方や新薬を待ち望んでいる患者さんのことを考えると、「何とか良いくすりを開発したい」という気持ちが沸き上がりますね。
研究 臨床試験の段階になると患者さんの想いがよりダイレクトに伝わってきますからね。
開発 はい。そのためには研究者の皆さんに負けない知識の習得が臨床開発者には必要だと思っています。専門の先生にお話しを伺ったり、文献や専門誌を通じて常に最新の情報を入手することは欠かせませんね。
研究 私たち研究者は自分の専門分野を掘り下げることが多いですが、臨床開発者は幅広い知識も求められるので、また違った大変さや面白さもありそうですね。
開発 最終的には臨床試験の結果を総合的に評価する必要があるので、やはり責任の重さを感じていますが、医薬品開発の醍醐味も味わっています。
研究 よりスムーズに臨床試験が進んでいくように私たちもできる限り情報を共有し、協力していきますので、これからも連携を密にとっていきましょう。
お互いに期待することは?
生み出す側としては、候補物質は長い年月をかけてやっと見出したものなので、必ずくすりにしたいという想いを強く持っています。臨床開発の方たちにも同じような熱い気持ちを持ってもらえると嬉しいですね。
キッセイの魅力の一つだと思いますが、自社の研究者が手掛けたものを開発できることは大きなやりがいにつながっています。「患者さんのために」はもちろんですが、研究者の方の苦労話や思い入れを聞くにつれ、候補物質をくすりとして世に出したいという想いが高まります。
研究 ありがとうございます。キッセイが「創薬研究開発型企業」として社会貢献を続けるためには、お互いの意識やビジョンを共有することが大切ですからね。
開発 そうですね。普段は電話やメール、Web会議が多いですが、研究所にも顔を出してface-to-faceで意見交換していきたいと思います。
どのような人が活躍していますか?
とても自由度が高い会社で、本人のやる気に対してまわりが非常にポジティブに反応してくれる職場環境です。創薬に力を入れている会社ですので、新しいもの、今までにないものを作りたいという熱意がある人をサポートしてくれる風土が根付いています。私自身もそういった人と一緒に働きたいですね。
私は「プレッシャーを楽しむことができる人」がいいと思います。厳格な規制や時間的制約がある中で、多くの課題を検討し解決していく過程は大変ですが充実しています。様々なプレッシャーの中で自分の成長やキャリアアップを楽しみながら考えることができる人に向いていると思いますね。
研究 会社の規模もちょうどいいですね。関わることのできる仕事の幅や大きさと、一人に与えられる裁量がちょうどいいのかなと感じます。
開発 そうですね。皆さん自分の専門分野は持っていますけど、個人が担当する業務の幅はかなり広いと思います。いろいろな経験ができる環境なので、それを楽しめる人が活躍していますね。