働き方を知る
(研究) 海外展開担当者
(海外)
どのように海外展開を
進めていますか?
私は、キッセイの研究所で創製された新薬の海外事業展開のため、パートナーに相応しいと考えられる企業を探し、売り込み、そのパートナー企業を通しての海外商業化へとつなげていく仕事を担っています。
私は研究所でキッセイオリジナルの化合物の創製を目指して日々研究に取り組んでいます。新しいくすりの種を見つけていく過程は地道な作業の連続で、多くの困難を伴います。ですから、新薬候補を見出してステージアップしていくときにはこの上ない達成感があります。
海外 そういえば以前、私が新規難病用剤の海外企業への導出担当者としてアサインされたとき、その化合物のプロフェッショナルである立場から色々と教えていただきましたね。
研究 そのプロジェクトには私も初期段階から携わっていたので責任感を持って取り組みました。どう相手企業にプレゼンすれば化合物の良さが伝わるか、一緒に考えましたね。
海外 「既存薬や他の開発化合物との差異がどこにあるのか」「どのように実験データを示せば相手企業にその化合物の特性や訴求点を伝えられるのか」などたくさん相談させていただきました。
研究 化合物について一番理解しているのは研究者ですので、その点でお伝えできることはたくさんあると思います。一方で、相手企業のニーズや方針に沿ったプレゼンをしていかなければいけませんので、その辺りのリサーチはさすがだなと感じました。
海外 ありがとうございます。市場環境が移り変わるのに伴って相手企業のニーズも変わっていきます。それを的確に捉えることは難しいのですが、ポテンシャルのある化合物が埋もれてしまっては「世界中の人びとの健康に貢献する」というキッセイのビジョンの実現が遠くなってしまいますので、リサーチ力・アンテナ力は伸ばしていきたいと思っています。
研究 キッセイが生み出した医薬品が世界中の医療に貢献することが私たち研究者の目標であり、大きなモチベーションになっています。そのためには両部署の連携が大切になりますので、これからもよろしくお願いします。
お互いに期待することは?
パートナー企業とミーティングをする際など、サイエンス面でのフォローをお願いします。
もちろんです。私もテーマ導出に携わることで、あらためて化合物の特性を明確にし、それを分かりやすく相手に伝えることの重要性を実感しました。パートナー企業の担当者と話をしていると、鋭く要所に焦点があたってきますので勉強になります。
海外 研究者の方にとってもパートナー企業が「どのような点を重要視するのか」「どういう基準でその化合物の権利購入を判断するのか」などを知ることができる機会は貴重ということですね。
研究 これからはますます患者さんの病態やバックグラウンドに合わせた薬剤が求められるようになり、医療現場やパートナー候補企業のニーズは細分化してくると思います。このニーズを的確に捉えて医療に貢献できる医薬品を創製し、パートナー企業を通して海外の患者さんにもお届けできるよう、協力していきましょう。
どのような人が活躍していますか?
キッセイは個人に与えられる仕事の裁量が大きいため、仕事の進捗は自発的な行動に影響されます。なので、行動力のある人が活躍していると思います。また、様々な部門の方と連携しなければ仕事が成り立ちませんので、協調性や調整力も求められています。
職場は何事もフェアに判断してくれます。上司や先輩は若手が活躍しやすいようにサポートしてくれたり、時にはブレーキをかけてくれるので、安心して様々なことにチャレンジすることができます。とても働きやすいですよ。
医薬品を生み出すというゴールをより明確に描いている人だと思います。「実験が好き」「研究がしたい」という気持ちももちろん大切ですが、製薬企業の研究者には「医薬品を創りたい」という気持ちが何より大切だと思いますし、その実現に向けて各研究者が具体的な行動に移すことが求められます。また、創薬は様々な研究者の連携によって成り立っていますので、チームワークは大切です。他部署の研究者ともお互いに納得して仕事を進められるキッセイの環境は魅力的だと思います。