働き方を知る
(PV) MR
(MR)
どのように安全性監視活動を
進めていますか?
私は医療機関や薬局を訪問し、自社医薬品使用に伴う安全性情報の収集を行ったり、適正使用情報の提供を行ったりしています。タイムリーに情報をやりとりするためには日頃のコミュニケーションが大切になってきますので、医師や薬剤師だけでなく医療関係者にも私を認知してもらうように活動しています。
私はMRが収集した医薬品の安全性情報や、海外の提携企業から送られてくる情報を評価し、必要に応じて規制当局へ報告します。また、これらの情報をとりまとめてデータベース化し、安全対策が必要と判断した場合には、添付文書を改訂したり、医療関係者への情報提供のための資材を作成したりしています。
MR 安全性情報のニーズは高まるばかりなので、自社医薬品の副作用情報を集積した「安全性情報提供システム」は医療従事者から求めに対して、すばやく正確に情報伝達できるツールとしてとても役立っていますよ。
PV 「安全性情報提供システム」がMR活動をサポートできているなら嬉しいですね。
MR やはり新薬を発売した直後は相当忙しいのでしょうか。
PV そうですね。新薬発売直後は多くの安全性情報が寄せられるので、どう整理して当局や提携会社に報告するかを検討するのは大きな仕事になります。MRの皆さんも忙しいですよね。
MR はい。新薬を発売した後は、通常の安全性の監視活動に加えて追加の活動もあるので時間の管理が難しくなります。しかし、新薬が上市され多くの患者さんにお役立ていただくのはMRにとって一番のやりがいですので、忙しいのは全く気になりませんね。
PV 私たちの仕事はMR活動が基盤になっていますので、そのように言っていただけると安心しますね。これからも医薬品の適正使用に向けて協力していきましょう。
お互いに期待することは?
MRの皆さんに医療機関へ情報伝達してもらうための資材も作成していますが、どう記載すれば説明しやすいかとか、分かりやすいかなどと悩むことが多いです。ですので、医療機関の方々が資材をご覧になったときの反応などを教えてもらえると嬉しいですね。
分かりました。私たちが情報提供するときは場面も時間も様々なので統一的な形式には落とし込みにくいと思いますが、そうやって考えてもらっていることは非常にありがたいです。
PV それで情報提供の確実性が高まったり、MR活動の効率が上がったりしたら嬉しいですし、「ここをもっと知りたい」や「ここは分かりやすい」といった反応は私たちのモチベーションにもつながっていますので、今後もより密な情報共有をしていきましょう。
MR
ニーズに合った情報提供という意味ではMRもPVも同じですね。
私は、以前医師から詳細な情報を早急に求められたときPVの方に同行してもらったことがあります。もちろん、私たちMRがスキルアップして対応することがスピードという面でも一番なのですが、あのようなバックアップは心強く感じました。
PV あのときは早急な対応を求められましたからね。そのとき、必要な情報を正確に伝えるのは難しいとあらためて感じました。普段は書類ベースで情報共有することが多いですが、これからは顔と顔を合わせて情報共有をするという機会を増やしていけたらいいですね。
どのような人が活躍していますか?
色々な経験ができて、挑戦を受け入れてくれる環境があるので、チャレンジ精神が旺盛な人は合っていると思いますし、仕事にやりがいも見いだせると思います。安全性監視の仕事はこれから更に発展していくと思いますし。
それはMRも同じですね。MR活動の仕方も時代に合わせて変わってきているので、変化に柔軟に対応できる人は活躍すると思います。
PV 一方で、安全性監視活動は厳格なルールに則って行われているので、細部への注意力や繊細な作業が求められます。地道な作業が続くこともありますが、医薬品の適正使用を支え、促進することに使命感をもって取り組んでいる方が揃っていると思います。