働き方を知る
(製造) 品質試験担当者
(品質)
どのように医薬品の安定供給を
推進していますか?
私は医薬品の製造に携わっています。経営理念である「純良医薬品を通じて社会に貢献する」を継続的に実現するために、高品質な医薬品を安定的に患者さんに提供することが使命です。
私は工場で製造された医薬品の品質試験を行っています。最終的な医薬品の良否、出荷の可否を判断するための重要な試験を担っているので、日々緊張感をもって業務にあたっています。
製造 私たちも入社してまず生命関連製品を扱うための心構えや関連する基準などについて教育を受けますので、製造中は常に気を張り詰めていますね。それに、工場内では大きな機械が動いているので一瞬の油断が事故につながります。安全にも最大限の注意を払っています。
品質 工場が止まってしまうと、くすりが患者さんに届かなくなってしまいますからね。工場は設備を安定的に、そして安全に長時間稼働させなければならないので大変ですね。
製造 そうですね。そのうえ生産効率の向上や製造原価低減も念頭に入れて業務を行っていますので、交替制で製造を行う作業もあります。担当する機械によって仕事のスケジュールが変わるため、流れを覚えるまでは先輩から指示されたように動くだけで精一杯でした。
品質 私たちの仕事は国から承認を得た製造方法や,品質確保のための厳格なルールに基づいて進めていかなければならないので、ルールを覚えるところから大変ですよね。
製造 はい。でも、ルールを覚え一人で製造を任されるようになったり、作業を習得して携われる製品が増えていったときには非常にやりがいを感じます。
品質 それは私も感じます。品質試験も製品によって方法が異なったり、試験の種類も色々ありますので、自分のできることが増えていくのは嬉しいですね。そのためにも規制当局の動向や日本薬局方の改訂をしっかりと把握して、試験方法について常に勉強することを心掛けています。
製造 私たちも日々努力して高品質な医薬品を製造していますが、品質部門の方たちも、厳しい目を持って適正に品質を評価してくれているので大変心強いです。
品質 これからもお互いに万全を尽くして、高品質な医薬品が安定的に患者さんへ届くように頑張っていきましょう。
お互いに期待することは?
これまでどおり安定して安全な製品を作り続けていくということが一番大切だと思います。そんな中で新しい製品が承認されたり、製造ラインが追加されたりするので、より一層高い製造技術や品質の管理が求められます。医薬品を取り扱う者としての自覚と誇りをもって仕事に取り組んでいきたいです。
そういった意識は大切ですよね。安定して安全な製品を作り続けるということは私も意識し続けたいです。普段、一緒に仕事をすることはありませんが、お互い同じ気持ちで働くことができれば、「人びとの健康に貢献する」というキッセイのビジョンもきっと実現できると思います。
どのような人が活躍していますか?
決められた試験を厳格に続けていく仕事なので、一つのことを追求できる人、突き詰められる人にとってはとても魅力的な仕事だと思いますし、そういった人が活躍していると思います。これは製造にも同じことが言えるのではないでしょうか?
そうですね。それに、正確に仕事を進める中で作業改善を提案し、実現して行くといった貪欲な探求心、向上心を持った人は一緒に働いていて尊敬できますね。
品質 あとは、新製品の試験方法や品質管理手法など、生産開始に向けて研究部門から技術を引き継ぐ業務に携わることもあるので、研究所や他社と関わりながら色々な経験ができます。新しいことに挑戦したいという人が活躍できるフィールドもありますね。
製造 そういった引き継ぎ業務や、新製品の製造開始に伴う設備導入などは経営計画に強く関わることなので大きなプレッシャーを感じますが、他の製薬メーカーや設備メーカーと協力しながら進める中で普段の仕事とはまた違ったやりがいも感じます。パートナー企業の担当者とうまく折衝している先輩を見ると自分もスキルアップしていきたいと思います。