医薬品
2000年8月31日
パーキンソン病治療薬「カバサール錠」の1回30日分投与について
キッセイ薬品工業株式会社
ファルマシア・アップジョン株式会社
キッセイ薬品工業株式会社(本社:長野県松本市、代表取締役社長 神澤陸雄)とファルマシア・アップジョン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 ローレンス J. ペイン)が昨年8月に発売したパーキンソン病治療薬「カバサール錠」(一般名:カベルゴリン)の1回30日分を限度とした投与(長期投与)が、本年9月1日より可能となりますのでお知らせ致します。
今回「カバサール錠」が医師の判断により長期投与可能となり、処方を受けるために医療機関や薬局に通院される患者さんの負担が軽減されることになります。
「カバサール錠」は、ファルマシア社が開発した薬剤で、1997年にイギリスで発売されて以来、ドイツ、スウェーデンなどヨーロッパを中心にパーキンソン病治療薬として発売されています。日本では当社とファルマシア・アップジョン(株)が共同開発し、昨年8月に発売致しました。
(製造:ファルマシア・アップジョン(株)、販売:キッセイ薬品工業(株)、プロモーション:両社)
「カバサール錠」は、脳のドパミンの受容体を刺激してドパミン様作用を示すことで、パーキンソン病の症状を改善するドパミン受容体作動薬です。既存のドパミン受容体作動薬が1日3回投与であるのに対して、作用時間が長い「カバサール錠」は1日1回投与ですみ、24時間安定した血中濃度と臨床効果が持続します。
「カバサール錠」については、1999年9月に開催された「第4回神経学会欧州連合会議」において、パーキンソン病患者の70%が悩まされている睡眠障害と、その結果として生じるクオリティーオブライフや日常生活への支障が本剤の投与により有意に改善されたことが発表され、また、本年6月に開催された「第6回パーキンソン病と運動障害に関する国際会議」においては、新規にパーキンソン病と診断された患者に本剤の単独療法を開始した場合、パーキンソン病の症状を最長5年間良好にコントロールすることができ、更に、ジスキネジア(不随意の反射運動)のような運動機能障害の発現も有意に低下させたことが発表されるなど、本剤に対する評価は高まってきております。
以上
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