一般・患者さん・ご家族の皆さま

医療関係者の皆さま

株主・投資家の皆さま

ニュースリリース

企業情報

研究開発活動

CSR活動

キッセイの想い。

  • 2017
  • 2016
  • 2015
  • 2014
  • 2013
  • 2017
  • 2016
  • 2015
  • 2014
  • 2013

ニュースリリース一覧に戻る

医薬品

2005年10月17日

速効型インスリン分泌促進薬「グルファスト錠」 α-グルコシダーゼ阻害剤との併用療法効能追加申請のお知らせ

 キッセイ薬品工業株式会社(代表取締役社長 神澤陸雄)は、速効型インスリン分泌促進薬「グルファスト錠5mg、同10mg (以下、グルファスト錠)」のα-グルコシダーゼ阻害剤との併用療法の効能追加について、この度、製造販売承認事項一部変更承認申請を行いましたのでお知らせ致します。

 グルファスト錠は、当社が創製・開発し、平成16年5月から当社と武田薬品工業株式会社が国内で共同販売している速効型インスリン分泌促進薬です。本剤は、膵臓のβ細胞を刺激することによりインスリン分泌を促進し、2型糖尿病における食後血糖推移を改善します。従来のインスリン分泌促進薬(SU薬)に比べ、服用後速やかに効果を発現することから、インスリン分泌を自然なパターンに近づけて食後高血糖を改善するとともに、作用持続時間が短いため、従来のSU薬に比べ低血糖を惹起しにくく、膵臓のβ細胞の疲弊を軽減することが期待されています。

 グルファスト錠とα-グルコシダーゼ阻害剤(以下、α-GI製剤)との併用療法は、α-GI製剤の単剤治療では十分な血糖コントロールが得られない2型糖尿病患者さんを対象として、グルファスト錠の併用療法の臨床的な有用性を確認するために、国内で初めて二重盲検比較試験による評価が行われました。その結果、本併用療法は低血糖リスクを増大することなく、HbA1c値を有意に改善し、この効果は長期に亘って持続することが確認され、早期の糖尿病患者さんに対する新たな併用療法であることが明らかにされました。 

 また、本併用療法により、食後の急峻な血糖の上昇(グルコーススパイク)をより強く改善することが確認されました。グルコーススパイクは動脈硬化を促進する危険因子であり、心筋梗塞などの心血管障害リスクを上昇させることが明らかになりつつあることからも、本併用療法は、これらのリスクを軽減する極めて有用な治療法となることが期待されます。

 なお、当社は武田薬品と共同で、グルファスト錠と武田薬品が創製・販売しているピオグリタゾン(インスリン抵抗性改善剤、商品名「アクトス錠」)との併用療法の効能追加を取得するための臨床試験を新たに開始しています。



以上



≪ご参考≫

α-グルコシダーゼ阻害剤
 糖質を腸管で二糖類から単糖へ分解する酵素(α-グルコシダーゼ)の作用を阻害し、糖質の消化・吸収を遅延させることで食後高血糖を改善する薬剤。代表的な薬剤は、武田薬品の「ベイスン錠」(一般名: ボグリボース)。

糖尿病の薬物治療
 糖尿病治療の目的は糖尿病性合併症の発症を予防又は遅延させることであり、糖尿病性合併症の発症を抑制するには、早期からの厳格な血糖コントロールが必要です。
 2型糖尿病は、食事療法及び運動療法で十分な血糖コントロールが得られない場合に、低血糖などの副作用が少ないα-GI製剤や速効型インスリン分泌促進薬の単独療法から治療が開始されます。しかし、単独の血糖降下剤のみの治療では十分な血糖コントロールを得られないことがあり、その場合は、他の作用機序を持つ血糖降下剤との併用が推奨されています。
 しかしながら、α-GI製剤で効果不十分な場合に遅効・持続型のインスリン分泌促進薬であるSU薬を上乗せする併用療法は、低血糖が懸念されるため医療現場では推奨されておらず、このことが、特に早期の糖尿病患者さんにおいて十分な血糖コントロールが得られない結果となることに繋がっています。
 糖尿病患者の増加に伴い、血糖降下剤の単独療法では血糖コントロールが十分行えない患者さんも増加することが予測されることから、安全かつ厳格に血糖コントロールができる薬物治療が待ち望まれています。