教えて!透析 Q&A
透析患者さんがよくお困り・お悩みになる質問に専門家がお答えするQ&Aコーナー。
患者の皆さまが生き生きとした生活をお送りいただく上でご参考にしてみてください。

【執筆】三愛記念病院 総看護部長 小手田 紀子 先生
【監修】聖隷横浜病院 総看護部長 内田 明子 先生
  • 質問

    透析治療を始めてから便秘で困っています。運動不足が原因と聞き、毎日歩くようにしていますが、なかなかよくなりません。何か良い方法はないでしょうか?NEW

    答え

    透析患者さんは便秘になりやすく、その原因は水分不足や食物繊維・ビタミン不足、運動不足などさまざまなものが考えられています。
    便秘が続くと重大な病気を引き起こすこともあります。つらいときは早めに医師や医療スタッフに相談してください。

    詳細な解説もご覧ください

    便秘
    透析患者さんが便秘になりやすい原因には、①水分を制限することで便が硬くなる、②食物繊維やビタミンB1の摂取不足、③運動不足などで消化管の動きが弱まる、④透析中に便意をがまんしてしまう、⑤糖尿病や脳梗塞などによる神経障害の影響、⑥便秘の副作用があるお薬の服用・・・などさまざまなものが考えられています。

    便秘を予防するために運動はもちろん良い方法ですが、透析患者さんの便秘にはこうしたさまざまな原因が重なっていることが多いようです。


    そこで、毎日の適度な運動とともに、以下のことも心がけてみてください。

    ・早朝に一口だけ水を飲んで、大腸を刺激する
    ・便意をがまんせず、便意をもよおしたらすぐにトイレに行く
    ・規則正しい排便習慣をつける
    ・便意がなくても、朝食後にトイレに行く
    ・ウォシュレットを使って肛門を刺激する
    ・毎日、お腹をマッサージする(時計方向にお腹をさする)
    ・調理を工夫して、食物繊維が多くカリウムが少ない食事を摂る


    頑固な便秘は苦しいものですが、それだけではなく腸閉塞(便で腸が詰まった状態になります)や腸管穿孔(便が腸を突き破り腸に穴が空いてしまいます)といった重大な病気を引き起こしてしまうこともあります。

    そこで、下剤や便を柔らかくするお薬などを服用して、便秘にならないようにしましょう。下剤は透析を行った夜に飲むようにします。また、透析中に便意をもよおしたときは、看護師や臨床工学技士に相談してください。

    「便秘なんて軽いもの・・・」と思わずに早めに医師に相談しましょう。
  • 質問

    私はお酒が好きで、普段は焼酎を1合ほど、暑いときは缶ビールを1本飲みます。私は糖尿病なのですが、飲酒をしてもよいのでしょうか?

    答え

    適度な量であれば飲酒もできます。ただし、週に2日は『休肝日』を設けましょう!

    詳細な解説もご覧ください

    糖尿病や肝腎症候群の患者さんでは、治療をするうえで、飲酒が好ましくない場合もあります。まずは、主治医の先生に相談してください。

    ここでは、医師から飲酒制限を指示されていないことを前提に回答します。

    日本酒やワインなどは「醸造酒」、ウイスキーや焼酎などは「蒸留酒」といいます。どのお酒がいいのかというよりも、含まれるアルコールの量が問題で、どの種類のお酒でもアルコールを多く摂ることはよくありません。

    一般的には、純アルコール換算で1日平均10~20g程度が「適度な飲酒」(適正飲酒量といいます)とされます。

    純アルコール20gの目安

    ビール中瓶1本,日本酒1合,チュウハイ(7%)350mL缶1本,ウイスキーダブル1杯

    適度な飲酒量であれば、一般に飲酒は制限されませんが、週に2日は『休肝日』を設けましょう。

    ただし、カロリー制限や水分制限のある患者さんは注意が必要です。カロリー制限が必要な方では、お酒はエネルギー量も多いため、飲酒量に気をつける必要があります。

    また、水分制限のある方では、お酒に含まれる水分量を考慮することも重要です。ウイスキーや焼酎を水割りにすると、水分量は増えてしまいます。この点でオンザロックを好まれる患者さんもおられます。

    さらに、果実酒とビールにはカリウムが含まれていますので注意しましょう。焼酎やウイスキーはこれらが少ないとされます。
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