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医薬品

2004年5月10日

速効型インスリン分泌促進薬「グルファスト®錠」新発売のお知らせ

キッセイ薬品工業株式会社
武田薬品工業株式会社



 キッセイ薬品工業株式会社(代表取締役社長:神澤陸雄)と武田薬品工業株式会社(代表取締役社長:長谷川閑史)は、キッセイ薬品が創製・開発した速効型インスリン分泌促進薬「グルファスト®錠5mg」及び「グルファスト®錠10mg」(一般名:ミチグリニドカルシウム水和物)(4月23日薬価基準収載)を5月11日に新発売いたします。

 本剤は、キッセイ薬品が製造し、1ブランド2チャンネルでキッセイ薬品と武田薬品が国内で共同販売をいたします。
 
 現在日本において糖尿病の患者数は増加の一途をたどっており、合併症を未然に防ぐことや患者さんの病態に応じた治療が強く望まれています。
 
 健康人は食事により血糖値が上昇すると速やかにインスリンが追加分泌され、血糖値は一定の範囲にコントロールされています。しかし、2型糖尿病患者さんではこのインスリン追加分泌が遅延・低下しており、まず食後高血糖が見られ、そしてこの状態が持続するとやがては空腹時であっても高血糖を呈するようになります。食後高血糖は、糖尿病における心血管系合併症の独立した危険因子であることが、近年国内外で実施された疫学調査等の結果から示されており、食後高血糖を早期から積極的に治療することはその後の糖尿病の進行及び心血管系合併症を含む様々な糖尿病合併症の発症を抑制する上で重要と考えられています。

 「グルファスト錠」は、膵臓のβ細胞を刺激することによりインスリン分泌を促進します。従来のインスリン分泌促進薬(SU薬)に比べ、服用後速やかに効果を発現することから、インスリン分泌を自然なパターンに近づけて食後高血糖を改善します。更に、本剤は作用持続時間が短いため、従来のSU薬に比べ低血糖を惹起しにくく、また膵臓のβ細胞の疲弊を軽減することが期待されています。


[両社コメント]

キッセイ薬品:取締役医薬営業本部長 竹内 正幸
 「当社が創製・開発したグルファスト錠は、発症早期の2型糖尿病患者さんの第一選択薬の一つに位置付けられる薬剤です。生活習慣病領域における製品ラインナップを取り揃えている武田薬品と協力して販売することにより、グルファスト錠が診療の場にいち早く提供され、多くの糖尿病患者さんのQOL(生活の質)の向上に貢献できることを強く願うとともに、適正な医薬品情報の提供と収集により一層努めてまいる所存です。」

武田薬品:取締役医薬営業本部長 山岡 眞
 「糖尿病治療は、個々の患者さんの病態に応じた対応が必要だといわれます。当社創製の「ベイスン®」、「アクトス®」に加え、キッセイ薬品創製の優れた速効型インスリン分泌促進薬を今般共同販売できることで、これまで以上に木目細かく糖尿病の治療に寄与できることを嬉しく思います。また、当社の経営理念である『優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する』の実現に向け、患者さんや医療関係者の皆様に信頼いただける薬物治療のパートナーとなるべく、努めてまいります。」


以上



≪ご参考:グルファスト錠製品概要≫

■製品名
グルファスト®錠5mg、グルファスト®錠10mg
(GLUFAST®Tab.5mg、GLUFAST®Tab.10mg)

■一般名
ミチグリニドカルシウム水和物

■効能・効果
2型糖尿病における食後血糖推移の改善(ただし、食事療法・運動療法を行っている患者で十分な効果が得られない場合に限る)

■効能・効果に関連する使用上の注意
(1)糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性等、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、老人性糖代謝異常、甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留意すること。

(2)糖尿病治療の基本である食事療法・運動療法を行っており、投与の際の空腹時血糖が126mg/dL以上、又は食後血糖1又は2時間値が200mg/dL以上を示す場合に限る。

■用法・用量
通常、成人にはミチグリニドカルシウム水和物として1回10mgを1日3回毎食直前に経口投与する。なお、症状により適宜増減する。

■用法・用量に関連する使用上の注意
本剤は、食後投与では速やかな吸収が得られず効果が減弱する。効果的に食後の血糖上昇を抑制するため、本剤の投与は毎食直前(5分以内)とすること。また、本剤は投与後速やかに薬効を発揮するため、食前30分投与では食前15分に血中インスリン値が上昇し食事開始時の血糖値が低下することが報告されており、食事開始前に低血糖を誘発する可能性がある。

■特性
(1)グリニド系の速効型インスリン分泌促進薬です。

(2)インスリン分泌促進作用は速やかに発現し、速やかに消失します(正常ラット)。

(3)2型糖尿病患者において、優れた食後血糖推移の改善効果が得られます。その結果、空腹時血糖値、HbA1c値の改善をもたらします。

(4)膵β細胞に存在するSU受容体(SUR1)と選択的に結合します(in vitro)。

(5)副作用発現率は20.9%(168/804例)で、その主なものは、低血糖症状(5.6%)の他、腹部膨満(1.4%)、便秘(1.1%)、下痢(1.1%)、空腹感(1.1%)等の消化器症状、頭痛(1.1%)等でした。

■薬価
グルファスト®錠5mg 34円0銭、グルファスト®錠10mg 60円50銭 

■製造
キッセイ薬品工業株式会社

■販売
キッセイ薬品工業株式会社、武田薬品工業株式会社

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