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医薬品

2008年1月15日

米国ニューマパートナーズ社とのカルファクタントに関する開発・販売契約締結のお知らせ

 キッセイ薬品工業株式会社(代表取締役社長 神澤陸雄)は、この度、米国ニューマパートナーズ社〔Pneuma Partners LLC (ニューヨーク州)〕と、同社が開発中のカルファクタント(一般名)について、日本での研究開発及び販売権取得に関する契約を締結しましたのでお知らせ致します。

 これにより当社は、ニューマパートナーズ社が米国で今後実施する第Ⅲ相臨床試験の結果などを活用し、日本において、カルファクタントの急性肺損傷(ALI:Acute Lung Injury)及び急性呼吸窮迫症候群(ARDS:Acute Respiratory Distress Syndrome)の適応症での早期承認取得を目指します。

 急性肺損傷(ALI)及びその重症例である急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は、肺炎の悪化や肺の損傷によって肺が十分に膨らまなくなり、肺機能が極端に低下した病態です。現在、ARDSに対し有効な薬剤はありません。ALI又はARDSには年間約40,000人が罹患し、集中治療室(ICU)での懸命な治療にもかかわらず、死亡率は30~40%にも達するとみられています。

 カルファクタントは、肺胞の表面に存在して呼吸の際に肺がしぼんだ状態から再び膨らむ過程で重要な役割を担っている肺サーファクタントの一種で、米国では新生児呼吸窮迫症候群の適応症で販売されています。カルファクタントは、日本で販売されている既存の肺サーファクタントにはほとんど含まれていないタンパク成分のサーファクタントプロテイン-B(SP-B)を高濃度で含み、生体の肺サーファクタントに極めて近い特長を有しており、近年、このSP-Bが肺の呼吸機能に非常に重要であるとの注目すべき報告がなされています。ALI/ARDSの患者さんを対象に米国で実施された第Ⅱ相試験では、生存率の有意な改善がみられており、カルファクタントは多くの人命を救うことができる薬剤として大きく期待されています。


以上



≪ご参考≫

肺サーファクタントについて
 肺サーファクタントは、肺胞の内側に非常に薄い単分子の膜として存在する、リン脂質を主とした脂質及び特殊なタンパク質の複合体です。肺サーファクタントの膜は呼吸に不可欠で、この膜が機能しなくなると効果的な呼吸ができなくなります。肺サーファクタントの膜は、息を吐いて肺胞がしぼんだ際に、リン脂質の疎水部分が反発し合って肺胞が潰れる(虚脱する)のを防ぐとともに、息を吸う際にはスムーズに肺胞が膨らむように働きます。


<ニューマパートナーズ社(Pneuma Partners LLC)の概要>

■本社所在地
米国ニューヨーク州

■設立
2004年

■会長
エドモンド・イーガン

■従業員数
7人

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