高リン血症治療薬「ピートル®顆粒分包」新発売のお知らせ

　キッセイ薬品工業株式会社（代表取締役会長兼最高経営責任者：神澤陸雄）は、高リン血症治療薬「ピートル^®チュアブル錠」（一般名：スクロオキシ水酸化鉄）の新しい剤形となる「ピートル^®顆粒分包250mg」及び「ピートル^®顆粒分包500mg」を11月28日に新発売いたします。

　当社は、ビフォー・フレゼニウス・メディカル・ケア・リーナル・ファーマ社（本社：スイス、CEO：David Bevan）より日本におけるピートル^®の独占的開発・販売権を取得し、透析中の慢性腎臓病患者さんにおける高リン血症治療薬として国内で開発を行い、水分摂取の制限が必要な透析患者さんが水なしで服用できるチュアブル錠として、2015年11月に発売しました。しかしながら、近年増加し続けている高齢患者さんなどにおいては咀嚼機能の低下によりチュアブル錠を噛み砕くことが困難な方もおられます。そこで、日本国内における新しい剤形として、噛まずに服用でき、義歯に挟まりにくい直径2.3mmのマイクロタブレット型の顆粒剤を開発し、2018年9月に製造販売承認を取得しました。

　ピートル^®は、酸化水酸化鉄が消化管内でリン酸と結合し体内へのリンの吸収を抑制することにより、血清リン濃度を低下させます。2018年11月時点で、世界41ヵ国で承認が取得され、25ヵ国において発売されています（海外商品名：Velphoro^®）。

　国内における慢性透析患者数は、2016年末時点で32.9万人に上ります。当社は、腎・透析領域を重点領域の一つに位置付けて注力しており、ピートル^®顆粒分包を新たなラインアップに加えることで、透析患者さんの治療選択肢を広げ、透析医療に一層貢献できるものと期待しております。