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医薬品

2021年9月 2日

「リンザゴリクス」のバイオジェニュイン社(中国)への技術導出契約締結に関するお知らせ

 キッセイ薬品工業株式会社(本社:長野県松本市、代表取締役会長兼最高経営責任者:神澤陸雄)は、当社が創製したGnRHアンタゴニスト「リンザゴリクス」について、中国における開発及び販売権をバイオジェニュイン社(Bio Genuine、本社:中国、CEO:Baohua Ji)に許諾する契約を締結しましたのでお知らせします。

 本契約により、当社はバイオジェニュイン社に対して、中国における開発及び販売のための独占的権利を許諾します。この対価として、当社は、同社より契約一時金、開発の進捗に応じたマイルストン及び製品販売に伴うマイルストン、並びにロイヤルティの支払いを受けるとともに、同社に原薬を供給します。

 リンザゴリクスは、新規の経口投与が可能なGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)アンタゴニストであり、脳下垂体に存在するGnRH受容体においてGnRHと拮抗し、性腺刺激ホルモンであるゴナドトロピンの分泌を抑制することで、卵巣におけるエストロゲン産生を低下させ、子宮筋腫や子宮内膜症の各症状を改善することが期待される薬剤です。現在、当社が日本国内で開発を進めているほか、欧米においては、技術導出先のオブシーバ社により、子宮筋腫及び子宮内膜症での開発が進められており、2020年11月には、子宮筋腫に基づく過多月経の改善を適応症として欧州医薬品庁(EMA)に販売承認申請が行われました。

 当社は、新薬の研究開発に注力し、パートナー企業との協働により、世界の人びとの健康に貢献できるよう努めていきます。

 なお、本件が2022年3月期の当社連結業績に与える影響は軽微です。

以上


《ご参考》

リンザゴリクス(一般名)の開発状況について
 リンザゴリクスは、キッセイ薬品が創製した経口投与が可能なGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)アンタゴニストです。
 日本国内では、当社が子宮内膜症を予定適応症として開発を行っており、海外では、2015年11月に、産婦人科領域に強みを持つバイオ医薬品企業であるオブシーバ社(本社:スイス、CEO:Brian O'Callaghan)に対し、日本など一部のアジアを除く全世界における独占的開発・販売権を許諾しています。

バイオジェニュイン社(Bio Genuine)について
 バイオジェニュイン社は、競争力のある開発テーマを導入し、中国医療への新たなソリューションの提供を目指しています。
 同社のチームは、国際的なバイオ医薬品企業とのパートナーシップにより、イノベーティブな製品や候補品を導入し、幅広いパイプラインを構築する豊富な経験を有しています。
 同社は、女性の健康に貢献する新薬の研究、開発、製造、商業化を行うバイオ医薬品企業を目指すことをビジョンとしています。

リンザゴリクスのバイオジェニュイン社(中国)への技術導出契約締結に関するお知らせ 【PDF/275.5 KB

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