リンザゴリクスのシンモサ社（台湾）への技術導出契約締結に関するお知らせ

　キッセイ薬品工業株式会社（本社：長野県松本市、代表取締役会長兼最高経営責任者：神澤陸雄、以下「キッセイ薬品」）は、当社が創製したGnRHアンタゴニスト「リンザゴリクス」について、台湾における開発及び販売権をシンモサ社（Synmosa Biopharma Corporation、本社：台湾、CEO：Peter Lin）に許諾する契約を締結しましたのでお知らせします。

　本契約により、キッセイ薬品はシンモサ社に対して、台湾における独占的開発・販売権を許諾します。この対価として、当社は、同社より契約一時金、開発の進捗に応じたマイルストン、及び製品販売に伴うロイヤルティを受け取ります。

　リンザゴリクスは、新規の経口投与が可能なGnRH（ゴナドトロピン放出ホルモン）アンタゴニストであり、脳下垂体に存在するGnRH受容体においてGnRHと拮抗し、性腺刺激ホルモンであるゴナドトロピンの分泌を抑制することで、卵巣におけるエストロゲン産生を低下させ、子宮筋腫や子宮内膜症の各症状を改善することが期待される薬剤です。リンザゴリクスについて、日本においては、キッセイ薬品が子宮筋腫を対象に第Ⅲ相臨床試験を実施しています。また、欧州においては本年6月に子宮筋腫の適応症にて販売承認を取得し、中国においては、キッセイ薬品が中国における独占的開発・販売権を許諾したバイオジェニュイン社（中国）により、臨床試験の準備が進められています。

　キッセイ薬品は、新薬の研究開発に注力し、パートナー企業との協働により、世界の人びとの健康に貢献できるよう努めていきます。

　なお、本件が2023年3月期の当社連結業績に与える影響は軽微です。

以上

《ご参考》

シンモサ社（Synmosa Biopharma Corporation）について
　シンモサ社は、1980年に設立された台湾店頭公開企業（銘柄コード：TW.4114)です。同社は、循環器、呼吸器、婦人科、泌尿器、癌、中枢神経など様々な治療領域に注力しています。医薬品と健康食品の研究開発、製造、受託製造、販売、流通に至るまで持続可能な事業を展開しています。
　シンモサ社の詳細情報は、http://www.synmosa.com.tw/をご覧ください。

リンザゴリクスのシンモサ社（台湾）への技術導出契約締結に関するお知らせ 【PDF/185.3 KB】