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医薬品

2024年6月10日

リンザゴリクスのJWファーマ社(韓国)への技術導出契約締結に関するお知らせ

 キッセイ薬品工業株式会社(本社:長野県松本市、代表取締役会長兼最高経営責任者:神澤陸雄、以下「当社」)は、当社が創製したGnRHアンタゴニスト「リンザゴリクス」について、韓国における開発及び販売権をJWファーマシューティカル社(JW Pharmaceutical CORPORATION、本社:韓国、CEO:YS Shin、以下「JWファーマ社」)に許諾する契約を締結しましたのでお知らせします。

 本契約により、当社は、JWファーマ社に対して、韓国における独占的開発・販売権を許諾します。この対価として、当社は、JWファーマ社より契約一時金、開発の進捗ならびに製品販売に応じたマイルストン、及び製品販売に伴うロイヤルティを受け取ります。

 リンザゴリクスは、経口投与が可能な新規のGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)アンタゴニストであり、脳下垂体に存在するGnRH受容体においてGnRHと拮抗し、性腺刺激ホルモンであるゴナドトロピンの分泌を抑制することで、卵巣におけるエストロゲン産生を低下させ、子宮筋腫や子宮内膜症の各症状を改善することが期待される薬剤です。当社は、リンザゴリクスについて、日本においては子宮筋腫を対象とした第Ⅲ相臨床試験を実施しており、海外においては、技術導出したパートナー企業を通じて開発を進めています。欧州においては、2022年6月に子宮筋腫の適応症にて販売承認を取得し、セラメックス社(英国)が2024年度上半期中の発売に向け市場導入準備を進めています。また、台湾においては、シンモサ社(台湾)が承認申請中であり、中国においては、バイオジェニュイン社(中国)が臨床試験を進めています。

 当社は、新薬の研究開発に注力し、パートナー企業との協働により、世界の人びとの健康に貢献できるよう努めてまいります。

 なお、本件に伴い発生する契約一時金は、2024年5月7日に公表しました2025年3月期の連結業績予想に織り込んでいます。

 

以上



《ご参考》

JWファーマ社(JW Pharmaceutical CORPORATION)について
 JWファーマ社は、1945年に創立された韓国をリードする医薬品会社です。国境を越え、独創的な新薬開発に取り組むことでイノベーションをリードし、人びとの健康と生活の向上に取り組んでいます。
 JWファーマ社と当社は、当社が創製した排尿障害改善薬「シロドシン」及び糖尿病治療薬「ミチグリニド」の導出契約を締結し、現在も韓国の患者さんの治療にお役立ていただいています。また、両社は、チロシンキナーゼ阻害剤「ホスタマチニブ」についても導出契約を締結し、JWファーマ社が韓国において承認申請中です。JWファーマ社の詳細につきましては、同社ホームページ(https://www.jw-pharma.co.kr/pharma/en/main.jsp)をご参照ください。




リンザゴリクスのJWファーマ社(韓国)への技術導出契約締結に関するお知らせ 【PDF/208.8 KB

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