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医薬品

2025年1月 7日

脾臓チロシンキナーゼ阻害剤「ホスタマチニブ」の台田薬品(台湾)への技術導出契約締結のお知らせ

 キッセイ薬品工業株式会社(本社:長野県松本市、代表取締役会長兼最高経営責任者:神澤陸雄、以下「当社」)は、ライジェルファーマシューティカルズ社(Rigel Pharmaceuticals, Inc.、本社:アメリカ、President and CEO:Raul Rodriguez、以下「ライジェル社」)より技術導入した脾臓チロシンキナーゼ阻害剤「ホスタマチニブ(一般名、以下「本剤」)」について、台湾における開発権及び販売権を、田辺三菱製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役:辻村明広、以下「田辺三菱製薬」)の連結子会社である台田薬品股份有限公司(Tai Tien Pharmaceuticals Co., Ltd.、本社:台湾、General Manager:Tony Chu、以下「台田薬品」)に許諾するサブライセンス契約を締結したことをお知らせします。
 本契約の締結により、台湾においては、台田薬品が本剤の開発及び商業化を行います。当社は、台田薬品より契約一時金及び台湾での事業化の進捗に応じたマイルストンを受領するとともに、台田薬品に製剤を供給します。

 本剤は、ライジェル社により創製された経口投与可能な低分子化合物であり、脾臓チロシンキナーゼ阻害作用により、マクロファージによる血小板の破壊を抑制することで、血小板の減少を抑制し、慢性特発性血小板減少性紫斑病(以下「慢性ITP」)の出血症状を改善します。本剤は、2018年に米国で慢性ITP治療薬として「TAVALISSE®」のブランド名で発売され、その後欧州、カナダ、中東でも発売されています。

 当社は、2018年10月にライジェル社より、本剤の日本・中国・韓国・台湾における開発権及び販売権を取得し1、「タバリス®」の販売名で2023年4月より販売しています2。また、日本を除く権利地域におけるパートナリング活動を行っており、韓国では2021年6月に、JWファーマ社(韓国)へ本剤の開発権及び販売権を許諾しました3

 当社は、パートナー企業との協働によりホスタマチニブの権利許諾地域での開発を進め、難病である慢性ITPの治療に一層貢献できるよう努めてまいります。

 なお、本件の業績予想に与える影響は、2024年11月5日に公表しました2025年3月期の連結業績修正予想に織り込み済みです。


以上




1 ニュースリリース:2018年10月30日
 低分子チロシンキナーゼ阻害剤「ホスタマチニブ」に関する技術導入契約締結のお知らせ

2 ニュースリリース:2023年4月6日
 経口血小板破壊抑制薬「タバリス®錠100mg、同150mg」新発売のお知らせ

3 ニュースリリース:2021年6月28日
 チロシンキナーゼ阻害剤「ホスタマチニブ(R788)」のJWファーマ社への技術導出契約締結のお知らせ



《ご参考》

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)について
 ITPは、血小板減少の原因となる他の明らかな病気や薬の服用がないにもかかわらず、血小板数が10万/μL未満に減少し、出血しやすくなる病気です。病状の経過により発症から6ヵ月以内に血小板数が正常に回復する「急性型」と、6ヵ月以上血小板減少が持続する「慢性型」に分類されます。ホスタマチニブは慢性型ITPを対象としています。
 臨床症状としては、主として皮下出血(点状出血または紫斑)を認め、歯肉出血、鼻出血、下血、血尿、頭蓋内出血なども起こることがあります。ITPは日本では指定難病であり、2023年度国内のITP患者数は約1.7万人で、年間の新患発生数は10万人当たり2.16人と報告されています※※。ITPの原因は未だ明確になっていませんが、血小板に対する自己抗体が産生され、この自己抗体により脾臓でマクロファージによる血小板の破壊が亢進するために、血小板数が減少すると考えられています。ITPの治療として、副腎皮質ステロイドやTPO(トロンボポエチン)受容体作動薬の投与や、手術による脾臓の摘出などが行われます。

※: 2023年度末現在特定医療費(指定難病)受給者証所持者数より推定
※※: Int J Hematol、2011、93 :329-35


台田薬品(
Tai Tien Pharmaceuticals Co., Ltd.)について
 台田薬品股份有限公司は、1987年に台北市に設立され、高血圧症及び狭心症治療薬「ヘルベッサー®」、「コンコール®(日本名:メインテート®)」、高コレステロール血症治療薬「リバロ®」、2型糖尿病治療薬「カナグル®」などを販売し、生活習慣病領域を中心に事業展開しています。さらに、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎等の治療薬「シンポニー®」、「レミケード」の発売を機に、台湾の自己免疫疾患患者さんの治療に貢献しています。

ライジェルファーマシューティカルズ社(Rigel Pharmaceuticals, Inc.)について
 ライジェル社は、血液疾患やがん患者の生活を大幅に改善する新しい治療法の探索、開発、提供に注力する、Nasdaq上場(Nasdaq:RIGL)のバイオテクノロジー企業です。1996年に設立され、米国のカリフォルニア州に本社を置いています。ライジェル社の詳細につきましては、同社ホームページ(https://www.rigel.com/)をご参照ください。




脾臓チロシンキナーゼ阻害剤「ホスタマチニブ」の台田薬品(台湾)への技術導出契約締結のお知らせ 【PDF/242.4 KB

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