透析について考える

このコーナーでは、透析患者さんの治療や暮らしを支える、いろいろな職種の「サポーター」をご紹介。困ったときや不安なときに誰を頼ればよいかがわかります。

理学療法士
(PT:Physical Therapist)

体力改善・向上を支えるリハビリテーションのプロ

理学療法士

理学療法士は、体の基本動作の機能や能力の改善・維持向上、悪化防止を支援する、医学リハビリテーションの専門家です。体の基本動作とは、例えば寝返る、立ち上がる、起きる、歩くといった動きのことをいいます。
一般的に、透析患者さんは運動不足の傾向があり、健康な人に比べて体力が低下しているといわれます。足の筋力は健康な人の40%、食事・更衣・移動・排泄などの日常生活動作(ADL:Activities of Daily Living)は50%程度との報告もあります※1
理学療法士は、患者さんの身体能力や生活環境を考慮した上で、運動療法、物理療法などのプログラムを作成し、体力の向上を目指します。具体的には、体力測定などにより運動機能を確認し、医師の指導のもとで運動療法を実施します。透析をしながら運動プログラムを実施できる場合もあります。時には管理栄養士とも連携を取りながら、栄養と運動の両面からアプローチした効果的なリハビリテーションを考え、指導してくれます。
普段、理学療法士と会う機会がない人は、医師や看護師に紹介してもらうとよいでしょう。

※1 斎藤正和ほか,理学療法2005;22(1):258-262

理学療法士に相談できること

  • 身体能力に関すること
  • 運動に関すること(具体的な運動方法、やってもいい運動、避けるべき運動など)
  • 日常生活動作(ADL)に関すること

など

※サポーターの仕事内容や患者さんへの関わり方は、医療機関により異なる場合があります。
詳しくはかかりつけの医療機関にお問い合わせください。

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